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絵画のプロにお任せください

私どもは長年絵画に携わってきたプロフェッショナル集団です。
これまで蓄えた知識を惜しみなくご提供させて頂き皆様のお困りごとのご相談・解決を致します。
こちらでは以下のコンテンツをご用意致しました。
1) 最も美しい絵画の飾り方
1. 人の目線に合わせる
2. 紐を見せない
3. お辞儀を直す
4. 額縁にこだわる
2) 壁への取り付け方法
1. ピクチャーレール
2. ピンフック
3. その他
3) 管理上の注意点
1. 定期的なホコリ取り
2. 直射日光、ガス、高温多湿を避ける
このほか、お困りごと・ご相談ごと等ございましたら何なりとお申し付けくださいませ。
1)最も美しい絵画の飾り方
1.人の目線に合わせる

一般的に、絵画を最も美しく見せる角度は
■床から絵画の中心まで「約140~150㎝」
■ソファ等のインテリア上部から絵画下部まで「約30~40㎝」
これらのうち、いづれかを満たすと良いと言われております。
それは日本人の平均の目線高が
女性 約 143 ㎝ 男性 約 155 ㎝ であり
それよりも少し下に配置することで自然な視線となり、
特に美的感覚を持ちやすいとのことで、今日では多くのギャラリー・画廊等で採用されているようです。
2.紐を見せない
紐が見えてしまうと、
絵への没入感が削がれてしまったり、生活感を出してしまったりで
せっかくの演出が台無しになりかねません。
紐をなるべく短く強く結ぶことで張力を作ること、また硬いワイヤー等を用いることで、重たい絵画でも弾力で上に飛び出してしまうことを避けることができます。
是非、意識してみてください。
3.お辞儀を直す

右図のように、上端に荷重があったり、ヒートンの位置が低かったりするとこれが発生します。
対策としては
キャンバスや額縁の下部にゴムやスポンジなどの厚みがあり軽いものを両面テープ等で貼り付ける。
これにより画面と壁が平行となり解消します。
また壁が石膏や木材であれば、ワイヤーの一部を壁にホッチキスで打ち付ける方法もあります。
壁には小さい穴が開きますが気にならない程度かと思います。
4.額縁のデザインにこだわる
額縁は絵と共に空間を演出してくれる大事な存在です。
額縁の選択は絵画の選択とはまた別の楽しみがあることでしょう。
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では具体的にどのような絵画の場合にどのような額縁がマッチするのか。
例えば、
■モダン画、抽象画、静物画 等の場合
・比較的シンプル、シャープなもの
・ホワイト、ブラック、ゴールド、シルバーなどのシックな色合い
・アルミ製も良(もちろん樹脂、木製も良)
・表面カバー無も良(もちろんカバー有も良)
■風景・人物画、油絵 等の場合
・アンティーク風、豪華な装飾が施されているもの
・木目、ゴールドなどの味わいのある色合い
・樹脂、木製のもの
・表面カバーのついているもの
などです。
ただし実物の絵画の雰囲気によりますので一概には決められません。
ご自身の絵をじっくり観察し楽しく考えてみてください。
また逆に額縁がないほうが魅力的になる類の絵画もあります。
たとえば、一部のモダン画やテクスチャーアートなどはその一例です。
キャンバスの側面の釘痕をあえて見せることで無骨なスタイルを演出する
盛上げ材やオブジェ等を用いて極端に立体的にすることで迫力を演出する
...etc
絵の特徴を活かして選択すること、それによって空間を演出することを是非楽しんでみてください。
2)壁への取り付け方法
絵画は額装すると結構重たいものです。
落下しないか不安だ
賃貸だし壁に大きな穴を開けたくない
...etc
お悩みの方は結構多いのではないでしょうか。
額縁の材質、カバーの有無により幅ありますが、おおよその重量は以下と考えておけば間違いないでしょう。
【額装時の荷重目安】
10号 約4~7kg
20号 約5~10kg
30号 約8~12kg
50号 約10~16kg
なお、耐荷重を考えるときは、地震等の想定外の事態も考慮して「荷重の倍の重さ」を用意していると良いでしょう。
例)20号 5kg の額装の場合
最大10kgまで支えられるもの
では、どのようにして壁に固定すればよいか見ていきましょう。
1.ピクチャーレール

多くの美術館やギャラリーでも使われている最も安定した方法です。
レール、アタッチメント、ワイヤー、ハンガーで構成されており、最近では予め備え付けられているお部屋もありますが、ネットショップ等で販売しているものを購入することで後からレールを打ち付けて設置することもできます。
主な特徴は以下です。
<メリット>
・頑丈で安定している
1本掛け 10kg程度まで
2本掛け 30kg程度まで
・上下左右の位置調整が簡単
・コンクリート壁にもかけられる
<デメリット>
・レールがない場合は初期費用および設置の手間がかかる
2.ピンフック

「だるまピン」「粘着・ホチキス」「3本フック」の3種類に分類され、1つあたりの最大耐荷重はおおよそ以下の通りです。
【耐荷重の参考】
だるまピン ・・・約1kgまで
粘着・ホチキスピン・・・約5kgまで
3本フック ・・・約10kgまで
※上記は独自調査です。近年の技術進化でもっと耐荷重が上のものがあるかもしれません。
■だるまピン、粘着・ホチキス
→軽量の10号未満の小さめのアートの装着に向いてます。
100均でも売っていると思いますので手軽でかつ壁穴も気にするほど大きくないです。
10号以上の作品になってくると額装含めて10kg越えてくるものもありますので、できれば釘が安全ではあります。
■3本フック
壁穴を気にする場合は「3本フック」をお勧めします。
「3本フック」は1つあたり10kg迄を支えられるものが多く出回ってますが、よく探せば15kg迄のものもあります。
たとえば、
50号 15kg(安全30kg)などの特大額装アートの場合どうするかというと
「2本掛け」
という対策があります。

このようにかけることで、約2倍の耐荷重を得ることができます。
つまり、
3本フック(15kg迄)×2倍=30kg迄
ということになり、理論上は釘がなくともかけられます。
※ただし実利用に際しては安全に十分配慮し、対策を行ってください。
3.その他
決して壁だけが飾る場所ではありません。
1.床に置く
2.椅子に置く
3.イーゼルに置く
オシャレに制限はないということだと思います。
3)管理上の注意点
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1.定期的なホコリ取り
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長く絵画を飾っていると、少なからずホコリが溜まってきます。
そのままにしておくと、最悪の場合カビや色あせの原因になってしまうこともありえます。
そうなる前に、たとえば1ヶ月に一度は壁から外してしっかりホコリを落とす掃除ができるとよいでしょう。
では実際どのように手入れすればよいかご紹介致します。
■ 額入りの絵画の場合
表面のアクリル板は柔らかい布で優しく乾拭き、あるいは羽叩きで軽く払う程度で実施しましょう。
(水ぶきだと水泡が痕として残ることがあります)
フレームの四隅やアクリル板の境目は、乾いた筆や綿棒を使ってみるとやりやすいです。
■ 額なしの絵画の場合
乾いたタオル地の布や、クイックルなどで汚れを落とします。
もしくは、エアダスターなどの風圧を使うのもよいでしょう。
ここで気にせずに素手でササッと払ってしまうと、皮脂がつくこともありますので要注意です。
また油絵の場合は、完全に乾燥するまではタオル地であっても触れるのは避けた方がよいでしょう。
油絵は中の絵の具が完全に乾くまで最低1年以上かかると言われてます。
所持している絵画の制作年をよく確認し1年未満であった場合は要注意です。
このように日々のちょっとした積み重ねで絵画は長持ちしますので、是非、実行してみてください。
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2.直射日光、ガス、高温多湿を避ける
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■直射日光
絵画にとって直射日光は最大の敵です。
油彩、水彩共にですが絵の具は何度も日光に晒されると変色する可能性が高くなります。
ですので、
・直射日光が差し込んでくる窓側は避けること
・カバー付きの額縁に入れること
等を対策してください。
最近では、額縁のアクリル板にUVカット機能が付いていものが多いです。
ちなみに、室内の蛍光灯でも微弱な紫外線があります。
あまり神経質になる必要もございませんが、年に1,2回は絵画を掛け替えていただくと理想的です。
■ガス
外気ガス、部屋の排気口、喫煙の煙なども絵画の劣化に直結します。
ですので、
・開け閉めを頻繁するような窓側
・エアコンなどの排気口の近く
・喫煙する可能性のある場所
等はなるべく避けるようがけてください。
■高温多湿
温度・湿度が高い場所や、温度変化の激しい場所に置かれた作品は、
キャンバスの布がたるんだり、絵の具の層が割れたりなど深刻なダメージになる可能性があります。
ですので、
・屋根裏など空気がこもりやすい場所
・洗面所などの水場
等はなるべく避けるようにしましょう。
なお、壁から外して保管している場合は、
・柔らかい布で包んだ上で通気性の良い場所に置く
・段ボールなどの紙製の素材の箱に入れる
等で保管するのがよいでしょう。
ビニール素材の袋やプチプチなどは短期間の場合は問題ないですが、
長期になると湿度がこもることもあるので注意が必要です。
ちなみに、理想的な湿度は、
アクリル画:55%
油絵:50%
とされていますのでご参考ください